『カテコールアミンの特徴』の解説

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このページをご覧になっている方の多くが薬剤師国家試験を受験される方だと思います.

そこで, まず次の問題をご紹介します.

問6 カテコールアミンに分類されるのはどれか。1つ選べ。


第101回薬剤師国家試験

この問題は, 第101回薬剤師国家試験の第6問(必須問題)です.

つまり,
カテコールアミンは受験する上で知っておくべき必須の内容である』ということです.

ちなみに答えは…

「3」です.

カテコールアミンとは…

ポイント
  • カテコールの基本骨格を覚えましょう!
  • エフェドリンも併せて覚えてしまいましょう!

カテコールアミンとは, カテコール環とエチルアミンから成る化合物の総称です.
交感神経の神経伝達物質であるノルアドレナリンもカテコールアミンの一種です.

図1:カテコールアミン

交感神経系に作用する薬を勉強する時に, 『カテコールアミン』や『非カテコールアミン』という言葉が出てくるのは, 神経伝達物質にカテコールアミンが多いからです.

参考 『アドレナリンβ1受容体刺激薬』のゴロ・覚え方カテコールアミンの薬物

ちなみに, エフェドリンはカテコールアミンではありませんが, 類似しているので, 併せて覚えてしまいましょう.
芳香環に置換基のないアミンはCOMTの作用を受けず, 血液脳関門を通過することで中枢興奮作用を示します.

図2:エフェドリン

大切なのはカテコールアミンにはどういった物質があるのかということなのです!

カテコールアミンにはどういったものがあるの?

ポイント
  • カテコールアミンの特徴を覚えましょう!
カテコールアミンには, 『内因性カテコールアミン』『外因性カテコールアミン』の2種類があります.

内因性カテコールアミンは, 体内で合成したもの.
外因性カテコールアミンは, 人工的に合成したもの.

それぞれのカテコールアミンの物質としては…

内因性カテコールアミン ドパミン, ノルアドレナリン, アドレナリン
外因性カテコールアミン イソプレナリン, ドブタミン

【カテコールアミンの特徴】

  • MAO, COMTで不活化される
  • 消化管で不活化されるため, 一般的に経口投与はできない(静注)
  • 血液脳関門を通過しないため中枢作用はない

内因性カテコールアミンを覚え方

内因性カテコールアミンは一連のカスケードによって生成されていますので, まとめて覚えてしまいましょう.

※チロシンはカテコールアミンではありません.

構造式で覚えてしまうのもいいですが, 類似した物質の場合は化学式(図:右側)の方が覚えやすかったりします.

  • くぅ~!美味しいぃ〜!

くぅ〜→ ―COO

美味→―O

しいぃ→―C

MEMO
L-ドパ(レボドパ)→ドパミン(―COO 分解

ドパミン→ノルアドレナリン(―O 付加

ノルアドレナリン→アドレナリン(―C 付加

※基本骨格は頑張って覚えて下さい!


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現役薬剤師。 6回生の年末から国家試験の勉強を開始、ゴロと予備校と気合で合格。その時のゴロ+新たに作成した自作ゴロ+後輩から頂戴したゴロをご紹介しております。

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