ベネトクラクス(ベネクレクスタ)の特徴

特徴的なポイント
・ ベネクレクスタ錠は,慢性リンパ性白血病で過剰発現しているとされるB 細胞性リンパ腫-2(B-cell lymphoma-2:BCL-2)の阻害作用のあるベネトクラクスを有効成分とするフィルムコーティング錠である。
・ 本剤は、直接 BCL-2 と結合することにより、BCL-2 からアポトーシス促進性タンパク質を遊離させ、CLL 細胞を速やかなアポトーシスに誘導する(抗アポトーシス作用を阻害する)。
・リツキシマブ(遺伝子組換え)の投与が困難な場合を除き、維持投与期の開始からリツキシマブ(遺伝子組換え)と併用投与する。
・ 1日 1 回経口投与の低分子化合物である。

構造式または示性式

名前の由来

特になし

ステム

BCL-2 阻害剤:-toclax

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発売日

2019年11月22日

メーカー

アッヴィ合同会社

適応

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)

作用機序

ベネトクラクスは、アポトーシス抑制タンパク質である BCL-2 を選択的に阻害する経口投与可能な低分子化合物である。
BCL-2 はアポトーシス促進性タンパク質(BAX/BAK、BIM など)と相互作用することにより、アポトーシス抑制性に機能している。ベネトクラクスは、BCL-2 を直接結合することによりアポトーシス促進性タンパク質を遊離させ、腫瘍細胞を速やかなアポトーシスに誘導し、抗腫瘍作用を示すと考えられている。

代謝などに関して

ベネトクラクスは主に CYP3A4 により代謝される。

母集団薬物動態解析より終末相におけるベネトクラクスの消失半減期は約 26 時間と見積もられている。

相互作用

注意
本剤は主として CYP3A により代謝される。また、本剤は P-糖タンパク(P-gp)の基質であり、P-gp を阻害する

(1) 併用禁忌とその理由

用量漸増期における強い CYP3A 阻害剤(リトナビル[ノービア]、クラリスロマイシン[クラリス]、イトラコナゾール[イトリゾール]、ボリコナゾール[ブイフェンド]、コビシスタット含有製剤[スタリビルド])

これらの薬剤が CYP3A を阻害することにより,本剤の血中濃度が上昇する可能性があり、腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。

(2) 併用注意とその理由

維持投与期における強いCYP3A阻害剤(クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ボリコナゾール 等)

これらの薬剤が CYP3A を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

中程度の CYP3A 阻害剤(エリスロマイシン、ジルチアゼム、フルコナゾール 等)

これらの薬剤が CYP3A を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

グレープフルーツ含有食品

CYP3A を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

強い又は中程度の CYP3A 誘導剤(カルバマゼピン、リファンピシン、エファビレンツ 等)、セイヨウオトギリソウ含有食品

これらの薬剤等が CYP3A を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

生ワクチン又は弱毒生ワクチン

ワクチン接種に対する応答が不明であり、また、生ワクチンによる二次感染が否定できない。

ワルファリン

機序は不明であるが、ワルファリンの血中濃度が上昇する可能性がある。

P-gp 阻害剤(シクロスポリン、タクロリムス、リファンピシン 等)

これらの薬剤が P-gp を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

治療域の狭い P-gp の基質となる薬剤(ジゴキシン、エベロリムス、シロリムス 等)

本剤が P-gp を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

アジスロマイシン

機序は不明であるが、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

重大な副作用

  • 腫瘍崩壊症候群
  • 骨髄抑制
  • 感染症

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