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薬剤師国家試験に向けて【勉強法とその計画】

この記事を真剣に読もうとしているあなたは、おそらく薬学生でしょう。
その中でも、多くの方は薬学部の5年生~6年生だと思います(意識が高い方はもっと早くから見ているかもしれませんが)。
このページでは、薬剤師国家試験をギリギリ合格ではなく、ある程度余裕を持って合格点に届くような勉強法、ならびにその計画についてまとめています。

薬剤師国家試験を受けるまでの流れ

薬学部入学~薬学部3年生まで

授業や実習の日々(クラブ活動もこの時期に集中)

薬学部4年生

大学によっては、ここから研究室・ゼミに所属し卒業研究開始

後半にはCBT、OSCE受験

薬学部5年生

臨床実務実習(病院2か月半、薬局2か月半)と卒業研究
就職先の希望が企業の人はインターンシップなど

薬学部6年生

就職活動、卒業研究、薬剤師国家試験

※大学によって時期に違いがありますが、おおまかな流れがこのような形だと思います。
とにかく他学部と比較して忙しいと思います。

薬剤師国家試験のための勉強計画の立て方

さきほど、薬学部6年間の流れをおおまかに示しました。

正直なところ、6年生になって国家試験の勉強を始めて合格点にもっていくことができる人は多くいます。

しかし、人によって環境が違うので、どれだけ勉強に集中ができるかは違います。

例えば、
卒業研究が6年生の秋~冬までぎっしりとある。
就職活動の期間が長くなってしまう。
アルバイトを継続的に続ける必要がある。
趣味や他の資格の勉強などに費やす必要がある。
長時間机に向かうことが身体的に厳しい。
恋愛にも集中したい。
などなど。

いざ勉強を本気で開始しようと思っても、環境が急変してしまって勉強ができなくなることはあります。

また、人の2倍、3倍勉強しなければ覚えれない人、自分の字でまとめノートを作らなければ気が済まない人もいると思います。

そういった人のためにも、合格点ギリギリの勉強ではなく、余裕を持って合格できる勉強を計画通り進めていくことが大事です。

ここ最近の試験日程を見てみると、薬剤師国家試験の日程は少しずつ早くなってきています。

例年、8月末頃に厚生労働省から国家試験の日程が発表されますので、そこまではわかりません。

過去の薬剤師国家試験の日程

第109回(令和5年2月17日、18日実施)
第108回(令和5年2月18日、19日実施)
第107回(令和4年2月19日、20日実施)
第106回 (令和3年2月20日、21日実施)
第105回 (令和2年2月23日、24日実施)
第104回 (平成31年2月23日、24日実施)
第103回(平成30年2月24日、25日実施)
第102回(平成29年2月25日、26日実施)
第101回(平成28年2月27日、28日実施)
第100回(平成27年2月28日、3月1日実施)
第99回(平成26年3月1日、2日実施)
第98回(平成25年3月2日、3日実施)
第97回(平成24年3月3日、4日実施)

年々少しずつ日程が早まっていますね。

さて、実際に勉強の計画を立てる話をしますと、、

5年生終了時の段階で残り330日前後しかありません。

科目が9つあるので、1科目に割ける日数は・・と考えると焦りますね。

しかし、4年生のCBTやOSCEの時から継続的に勉強するって決めておくとその2倍以上の勉強時間が取れます。

のんびりしていると1科目に割ける時間がどんどん減っていきますので、そろそろ勉強しないといけないかなと思ったときにはすぐに計画を立てましょう!

計画を立てていると人間の脳は、自分のやることリストにそれを加えると言われています。

その結果、時間を作って勉強をするようになります。

勉強計画を立てることは、そういう意味でも大切なので、早めに勉強計画を立てましょう。

ちなみに、目に見えるところに目標や計画表を貼っておくと、脳は意識するので効果的です。

薬剤師国家試験に合格できる人、できない人の特徴

勉強法に入る前に、どういった学生が国家試験に合格できているのか、気になりますよね。
ここ数年間、受験生の身近にいた立場から筆者なりの分析結果を記します。
※絶対ではありませんので、合格を保証するものではありません。

余裕で合格するタイプ

勉強の習慣がついている。
自分なりの勉強方法を貫いている。
理解して勉強が進められる。
理解と復習のペース・サイクルが早い。
試験の問題の予想ができる。

ギリギリ~難なく合格するタイプ

周りの人の進捗や勉強方法が気になる。
勉強する仲間が多い。
一周が遅め。
最後の最後まで諦めない。

残念ながら合格できないタイプ

勉強の開始が遅い。
全体的に勉強時間が足りていない。
勉強方法が間違っている。
最後の一踏ん張りができず、諦めが早い。
勉強をやった気になっているが、実際は頭に入っていない(理解もしくは覚えられていない)。

合格できるタイプになるには

早めに勉強に取り組むこと。
自分の弱点(科目だけでなく勉強のやり方、集中力なども含む)を早めに理解する。
周り(大学の先生、予備校の先生、友人、先輩、後輩など)をうまく利用する、巻き込む。

理解力や記憶力は、正直生まれ育った環境や遺伝によって、人によって大きく違います。
そのため、人によって国家試験を合格できる点数までに要する時間はさまざまです。

しかし、大学を5年間過ごす中で多くの試験を乗り越えてきたと思います。
その中で勉強における自分の強みや弱み、人との違いなどを感じたことがあると思います。
国家試験の勉強は、そういった面を理解して取り組むことが大事になります。

合格するための勉強法(6年生向け)

薬剤師国家試験の参考書で、多くの受験生が使っている薬学ゼミナールの青本の最新版が4月中旬から発売されています。

大学にいる学生では、先行販売で購入することもできるかもしれません。

私が卒業した大学でも、国家試験の授業は薬学ゼミナールの青本ベースで行われていました。

また、薬学ゼミナールでは、

領域別既出問題集という、科目ごとに領域順に過去問題(約7年分)を解いていく参考書、

回数別既出問題集という、薬剤師国家試験の過去問を解いていく参考書、

薬ゼミの要点集という、青本に記載されている要点だけがまとめられた参考書(毎年秋頃から販売開始)、

も出版されており、見たことある人、すでに持っている人も多いのではないでしょうか。

薬ゼミの青本と同様なものに、

メディセレのオレンジブック
青本と比べて、演習問題が多く、デザインもすっきりしている印象。

ファーマプロダクトの虹本
フォントが少し特徴的。薬理と薬物治療・病態がくっついているのが良点。

などがあります。

大学の授業でどれを使うかで変わると思いますが、いずれも頻出の範囲は網羅できていると思いますので、好みの問題も出てくると思います。

勉強法1.自分に合った勉強の進め方を決定する

Q. 勉強方法に自信はありますか?

自信があると思う方はそのやり方を貫くことがいいでしょう。

自信がないと思う方は自分に合った勉強方法を探して決めましょう。

Q. あなたは問題から入るタイプですか、それともまず参考書から入るタイプですか。

この問いの答えは非常に重要になると思っています。
これまでの蓄積がある人、理解力に自信がある人は問題から入っていくので構わないでしょう。

しかし、蓄積がない、理解力があまりない、と思っている人は参考書から入ることをお勧めします

参考書は分厚く、見るだけで嫌になると思いますが、それを進めることで多くの人にとって合格への近道になると思います。

なぜそれが言えるのかというと、それぞれの目的意識の違いです。

問題から入ると、その問題を解こうとするため、その問題について考え、その問題がわかれば振り返ることがあまりできません。
また、目的が問題を解くことになり、視野が狭くなってしまいます。

間違えてはいけないのは、

その単元の問題が解けた ≠ その単元が理解できている

ということです。結局のところ、

その単元の問題が解けた ≒ その単元にあるその問題が(偶然?)解けただけ

なのです。

※周辺知識がある場合は、問題を解く中でも周辺知識の復習ができるため、問題を解くことが効率の良い復習になります。

一方で、最初に参考書から入ることで、幅広い範囲を目にすることができます。
つまり、目的が知識を増やすことになります。
知っているつもりでも、参考書にはまだまだ知らないことがいっぱい載っているはずです。
そのため、

参考書 → 問題 の流れをオススメします。

私の周辺でも最初から、問題 → 間違えた問題を参考書で振り返る という勉強をしていた人は点数が低い傾向でした。

あまり知識もない状態で、問題を解いていくのは非効率になります。

範囲が狭く、問題がパターン化している定期試験などでは問題から入る方法が有効になりますが、範囲が広く、決まった問題がでないような国家試験になると、問題から入る方法は有効ではありません。

国家試験は類似問題は出ても、同じ問題はほぼ出ないといってもいいです。

先ほども言いましたが、その問題が解けた=その範囲が理解できている、ではありません。

4月、5月または夏頃からしっかりやるぞ!と思っている人は分厚い参考書からやっていきましょう。

秋、冬ごろから始める!って人は、要点集のようなものを使っていったほうが効率よく進められる人が多いです。

他にも、参考書中心以外に薬ゼミRECなどのインターネット・オンライン講義を見て勉強をする人もいます。

お金はかかりますがそっちを中心にやっていく人も最近は増えているようです。

卒業や国家試験の合格が得られるならば、数十万は安くなるかもしれません。

注意:1アカウントを複数人で共有することは認められておらず、ログイン情報からすぐにわかってしまいます。
違反して過去に複数人の金額分が請求された事例がありますので、絶対にやめておきましょう。

※薬ゼミのオンライン講義に関しては、例年、夏と冬に無料公開をしているので、その間に苦手分野だけ見るのもいいでしょう。

勉強法2.スピードを上げて一周目を早く終わらす

先ほど、参考書から進めることをお勧めしました。
しかし、参考書は数百ページを超える超大作となっています。
これは、これまで国家試験に出た範囲がどんどん追加されていっているためです。

普段から本を読む人からすると辛く感じないのかもしれませんが、あまり読書をしない人からするとページ数を聞くだけで嫌気がすると思います。

一周目ですべてを理解する必要はありません。
正直、
すべての範囲を網羅しなくても合格点には届くのです。

というのも、国家試験に頻出な範囲が科目ごとに多々あります。

各予備校の参考書の最初か最後に、いつの国家試験にどの範囲の問題が出ているのかが載っていると思います。
その範囲には付箋やマーカーチェックをつけておきましょう。
正直な所、あまり出ない範囲は、軽くでかまいません。
すべての範囲を全力でやる余裕は、高得点を目指す一部の人以外はありません。

いつまで全科目の参考書を一周すればいいのですか?という質問がよくあります。

これは早ければ早いに越したことはありません。
5年生の間に、図書館の青本を一周した学生も知っています(その学生は国家試験本番の点数が300点を超えていました)。

6年の夏までに一周終える人もいれば、12月ごろにやっと一周終わる人もおり、それでも合格点に多くの人が届いています。

しかし、可能であれば、9月~10月までには一周終わっておきたいところです。

というのも、9月頃から全国統一模擬試験が始まります。
それまでに一周終わっているのが理想でしょう。

それに間に合わないければ2回目の統一模試がある11月頃までには。

ちなみに3回目は1月前後にありますので、ここでは合格点に届かせることを目標にしてください。

さて、何から始めよう?

1冊目から順番に進める、好きな科目から始める、苦手科目から始める。等なんでも構いませんが、お勧めは基礎科目である物理、化学、生物からです。
(病院志望の人は薬理、病態・薬治、実務などからがいいと思います)

その中でも、他の科目に繋がりやすい生物を最初にするのがいいと思っています。

また、次の科目に移ったときは、せっかくやったことを忘れないためにも、科目別の問題集(薬ゼミだと領域別やCBT試験のときのコアカリ問題集など)で定期的に復習しておきましょう。

要点集などのまとめを持っている人は、復習に使いやすいと思います。
本気を出せば1科目を数時間で見直せると思います。

勉強法3.参考書内で頻出箇所のチェックと関連付けをしていく

参考書を一周したり、過去の問題を解いていくと、どういったところが試験に出ているのかに気付くと思います。

基本的に試験に出るのはこの2種類の混合だと思ってください。

① 重要なところ、真新しいところ

② 間違えやすいところ、引っ掛かりやすいところ

重要なところは、参考書の中で色文字になっていたり強調されていると思いますので、そこを見ると気付くと思います。

国家試験の問題は、その重要なところを引っ掛けで出てきます。

いずれの科目においても、各分野に似たようなところがあってついつい間違えてしまうところがあると思います。

薬理で言うと、同じ効果の薬の中で一つだけ作用機序が特徴的なものや名前が似ているものなど。

衛生で言うと、ビタミンや食品添加物、感染症などの覚えることが多い中でごちゃ混ぜになってしまいやすいものなど。

過去問の選択肢を見てみると、明らかに違うことが書かれているものよりも、その記述は違う重要なもののこと、ってのが多いと思います。

そういった、引っ掛けに使われやすいものを参考書内に書き込む(もしくは別のものにまとめる)などをしていくと良いでしょう。

また、同じ単語でも、同じ科目の中でいろいろな分野で登場してくることがあると思います。

そういったものは、直接書き込む等して関連付けしていくことで理解が深まっていきます。

勉強法4.勉強時間を記録する(Studyplusなど)

大学受験や資格取得の勉強には、1日数時間やったとか月何十時間やったとか周りが言ってたりしませんか?
何かの目標の達成のために多くの時間を費やさなければならないのは当たり前です。
それを数値にして確認をできるようにすることは、モチベーションを維持するために非常に有効です。

そんな中、勉強時間の記録に有効なツールで、中高生から社会人まで幅広く利用されているのがStudyplusです。
スマートフォンが当たり前になった今、より便利になりました。
使い方は公式サイトや多くのサイトに書かれているのでここでは割愛します。
もちろん無料で使えますよ。

薬剤師国家試験を合格するために何時間の勉強が必要かは誰にもわかりません。
というのも、薬剤師国家試験の受験する際には、

大学入学までの学び+大学で6年間の授業+予習・自習+国家試験のための勉強+α

だけの時間を経ています。

ですので、何時間やれば合格点に届くという数値を簡単に出すことはできません。

ですが、目安として国家試験のための勉強の時間は500時間~3000時間くらいで合格点に届く人が多いのではないかと勝手に思っています。

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55(Amazon商品ページ) という本に書かれていました、下記の方式がしっくりきているので紹介します。

【勉強の成果】=【教材・サービスの質】×【集中力】×【勉強時間】2 +【過去の勉強の蓄積】

この方式通り、勉強の成果を上げるためには継続的に勉強時間を確保することが大事だと思います。
人によって伸びが違うのは、勉強の効率と集中力が関わっているのでしょう。
なので、その2つが人より低いかなという人は、勉強時間で補いましょう!

勉強法5.勉強仲間を作る、勉強場所を変える

勉強をしていくと、どうしても理解できない問題があったりします。
そういうときは、理解している友人や先生に遠慮なく聞きましょう。時間は限られています。
また、仲間を作ったり、勉強場所を変えることで、ついつい甘くなる自分のペースに鞭を打つことができます。

私は自分に厳しく生きてきた!って人は大丈夫ですが、そういう人はなかなかいないのではないでしょうか。

試験前の自習室などは、緊迫した空気で息が詰まりそうになると思いますが、そこで勉強した場合はものすごい集中した濃い時間になると思います。

ただ、毎日だと病んでしまう場合もありますので、時々、〇曜日の午前中だけ、など時間を決めることをお勧めします。

勉強法6.慌てない、焦らない、負けない

勉強は自分との戦いになりますが、他の人の進み具合、点数の取れ具合が気になるのが人間です。

しかし、負けているからといって慌てすぎないようにしましょう。

慌てると、目的意識が、“理解”ではなく“早く終わらせる”になってしまいます。

自分のペースを大事にしましょう。

勉強法7.変なものには手を出さない

基本的に、大手予備校が出版している参考書をしっかり使って勉強すれば合格は大丈夫です。

不安が募り、他のものにも手を出そうとしてはいませんか? 大学受験時や資格試験のときのあるあるですが、最初に決めた一冊をやりこんだほうが確実に伸びます。

また、インターネット上やネットオークション、フリマアプリにはまとめノートなどを販売して利益を上げようとしている人がいて、それを購入する人がいますが、やめておいたほうが良いです。

何人か買っている人から見せてもらったことがありますが、正直お金を払う価値がないものばかりで、買った本人も結局使わなかったという意見がほとんどでした。

全くの他人がまとめたものは、間違った情報が多かったり、情報が不十分であったり、文字が汚かったりと、自分の勉強道具にするにはイマイチ過ぎます。

ネットオークションやフリマアプリでの購入は、参考書などだけにしておくことをお勧めします。

薬剤師国家試験の勉強方法(主に5年生までの薬学生)

大学6年生になったら、先述した予備校の参考書(青本など)を買うことになると思います。

こういった参考書は、毎年更新されてページが変わってしまうので、授業を効率よく受けるために大学が推奨する購入時期に買うべきです。

また、国家試験の範囲は、CBT試験の範囲とほぼ同じです。

ですので、こういった参考書を買うまでの時期に勉強する方法として、

4年生以降の場合は、CBT試験用の問題集を持っていると思いますので、それを使うことをお勧めします。

まだ持っていない人は、今受けている授業の教科書or図書館で参考書を借りるor下記のおすすめの参考書を購入し、それを使って理解をしていくといいでしょう。

また、国家試験の過去問でも、必須レベルを確実にしておくことが合格への近道になりますので、そこを確実にしていくのもいいでしょう。

薬学生だけでなく現役薬剤師も使ってる参考書

薬がみえるシリーズ

医療従事者からその学生まで、幅広い層に分かりやすく記載されています。
薬理だけでなく、病態・薬物治療も掲載されていることで、“薬”と“病気”をつなげて理解できます。
疾患ごとに薬物療法の目的と位置づけを明確に解説されています。
薬物を個々に解説するだけでなく、「まとめ」の表で全体像を整理できます。

青本などの参考書の薬理、病態・薬治と合わせてこちらを見ることで理解が深まります。
模試で高得点を取っている人が持っていることが多く、卒業後も重宝する参考書になります。

薬がみえるvol.1

神経系の疾患と薬、循環器系の疾患と薬、腎・泌尿器系の疾患と薬が掲載

薬がみえる vol.2

代謝系の疾患と薬、内分泌液の疾患と薬、産婦人科系の疾患と薬、血液系の疾患と薬、血液系の疾患と薬、免疫・炎症・アレルギー疾患と薬、眼・耳・皮膚の疾患と薬が掲載

薬がみえる vol.3

消化器系の疾患と薬、呼吸器系の疾患と薬、感染症と薬、悪性腫瘍と薬が掲載

これから薬剤師国家試験を受験する薬学生へ

国家試験の勉強は、定期試験とは全く別物です。

これまで、定期試験では成績上位なのに、国家試験の成績は平均以下だったという人を何人も見ました。

出題範囲が広いゆえに、計画を立てることは必須条件だと思います。

これを機に、自分に合った勉強の進め方を決めてがんばりましょう。

第104回からは、禁忌肢(いわゆる爆弾問題)が導入されており、それにともない国家試験の傾向が少し変わっています。

しかし、それにビビるのではなく、確実に取れる(消去できる)選択肢が出るということをチャンスと思っておきましょう。

また、近年は新傾向な問題も多く出てくるようになりましたので、余裕があるうちの多くのものに触れておくのもいいでしょう。

第106回薬剤師国家試験から改定モデル・コアカリキュラムが適用

参照:薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針(平成28年2月4日)

エビングハウスの忘却曲線では、普通記憶は1時間後には56%、1日後には74%には忘れてしまうと示されています。

(実際は多くの研究者によって否定的な意見もありますが・・)

暗記力がすごい人も稀にいますが、多くの人はすぐに忘れてしまいます。それを防ぐには復習、思い出すことが何よりも大事になります。

すぐに復習ができるように、付箋を活用したり、要点集、スマートフォンで写真を撮っておくなど、自分に合った復習法を見つけましょう。

私は、どうしても覚えられないページはスマートフォンで写真を撮って、電車や寝る前の布団の中で見ていました。

勉強は早く始めるに越したことはありません。

余裕を持ちたいのであれば、早く勉強を始めましょう。

国家試験は自分との戦いです。

みなさまの合格をお祈りいたします

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