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模試全国最下位を取った人が薬剤師国家試験に受かった勉強法(体験談)

10月から本格的に勉強をはじめて合格した方の体験談(第100回薬剤師国家試験受験:合格)をまとめます。

受験生はもちろん、これから勉強を始める薬学生の方にも参考になればと思っています。

※本体験談通りにすれば国家試験を合格するわけではなく、成功した勉強スケジュールの一つとして参考にしてください。

こちらの記事もどうぞ:
薬ゼミ模試の平均点の推移から見る国家試験合格【全国統一模擬試験】

はじめに

多くの受験生が、どんな勉強法がいいの?

何を勉強したらいいの?いつから勉強すれば間に合うの?

と、勉強の方法について悩んでいます。

 

絶対に受かる勉強法などはありませんが、薬剤師国家試験に合格した先人の勉強法は参考程度になるかと思います。

そこで、模試で全国最下位(規模は小さいですけどね)を取るほどの下地で、10月から本格的に勉強をはじめ、合格した先輩の話を紹介しましょう。

※コチラの先輩(現在薬剤師)が振り返ってみて、「勉強を始めるのが非常に遅かったので、皆さんはもっと早く勉強を始めて、このページは参考程度にしてください。」とのことでした。

勉強スケジュール

うろ覚えなところが多いので、結構ざっくりしています。

〜10月

勉強内容

最初は、物・化・生の基礎固めが大事!
と教わっていたのでやっていたが、このペースでは間に合わないと感じ、薬理を開始し始めた。
何をしていいか分からず、とりあえず青本を読むことにした。

生活内容

一言で言うと、自由気ままな生活。
だらだらと国家試験の勉強をしていた。

模試の点数

100点前後

 

11月

勉強内容

・薬理(青本の章末問題を理解が難しかったので答えや選択肢を暗記していた)

・物理、生物、法規(領域別問題集を答えを丸暗記していた)

上記の青本が大体一周終えてきた。

生活内容

10月の模試で学年下位5%に入っていたため、相当焦り始めた。

[5時起床〜12時就寝] 本格的に勉強開始。周りとの差が激しく、昼食は一人ですぐに食べ、黙々と勉強をやっていた。
体の脆弱さがたたり、起床後トイレに行く最中に気を失う。→実家に一旦帰省。

[7 or 8時起床〜12時就寝] (9時には登校し、自習室で勉強)
睡眠を取らないとダメなタイプだと悟り、生活習慣を変更する。

模試の点数

120点前後

 

12月

勉強内容

領域別問題集(薬ゼミ)の解説をしっかり読み、答えを覚えた。
(翌日)【午前】
前日した、領域別問題集をした。間違ったところは、付箋を貼ってチェックする。
(翌日)【午後】
次の範囲、もしくは次教科の解説をしっかり読み、答えを覚えた。

これを全教科繰り返し、

生活内容

自主学習では間に合わないと悟り、薬ゼミ・メディセレなどの予備校に課金することに決めた。
やっぱり、予備校の授業はすごく分かりやすかった。
学校の授業も自習せず、全力で聞いた。

7時:起床
8時半〜21時:学校or自習室
22時〜:晩御飯・お風呂
23時〜:自由時間
24時:就寝

模試の点数

160点前後

1月

勉強内容

成績が伸びたことにより、少しダレてしまった。(お正月のテレビが面白くて見入ってしまった…)
過去問だけでは、すべてカバーできないことに気付き、青本を読むことにした。
自分だったらどういう問題を作るか、を意識してオリジナル問題を作成していた。

生活内容

授業は完全に終わっていたので、自主学習。
過去問をある程度覚えてしまったので模試のやり直し中心にした。

模試の点数

模試なし

2月

勉強内容

予備校や学校で行われる、予備校の講師による特別講習(直前講習、ヤマ張り)を受講。
併せて、青本を読みながら章末問題と、オリジナル問題を何度も問いた。

生活内容

特別講習で配られる、プリントを必ず二枚取り、一枚は授業中に使用。
もう一枚は、授業後の自習用に穴埋め用として使った。
※本来は一人一部が原則ですので、講義後に余った分をもらいましょう

模試の点数

190点

やっておいたほうが良いこと

授業は基本的に真剣に受ける

一時期の私を含め、周りの友達には予備校の先生の授業以外は聞かずに自主学習をしている人が多くいました。

たしかに予備校の先生は国家試験専門に行っているので、とても分かりやすいです。

しかし、大学の先生の授業も、真剣に聞いていると、頻出範囲を予備校とは違う視点で見ており、とても実りのある授業であることも多いです(一部例外もあると思いますが)。

百聞は一見にしかず。例え、今やろうとしていない範囲(まだ先の範囲)であっても、自主学習より短時間で学べるので、真剣に聴いてノートにまとめておきましょう。

金銭的に余裕があれば、予備校には行っておいた方が良い

「周りが予備校に行っているから、自分も行った方が良いのか?」と悩んでいる方は多いかと思います。

悩むなら行っておきましょう。 特に、『直前講習』はおすすめします

 

しかし、学校に予備校講師が来て、講習と全く同じ範囲をやるということもありました。
予備校では一つの単元を朝から晩までやるのに比べて、学校では一コマでやるという面では、密度の違いはありますが。

直前講習では、総復習に加え、国家試験に出そうなところを解説付きでやってくれます。

さらに、直前講習に参加すると、国家試験直前の山かけに参加する権利が与えられる予備校が多くありました。

さらに経済的に余裕がある方は可能な限り参加してもよいでしょう。
しかし、講習自体安くはありませんので、多くの学生は国家試験前に破産してしまうと思います。
でも食費はなるべく削らないようにしましょう!偏った食生活により体調を崩したら元も子もありません。

さいごに

受験を控えている学生へ

自分を信じましょう。やるだけのことはやっています。

正直、勉強の結果の出るスピード、つまり模試の点数が上がっていく時期は人によってさまざまです。しかし、成績はシグモイド曲線的に上がっていくのが一般的です。つまり、なかなか点数が上がらなくて悩んでいる方も諦めてはいけません。勉強すればするほど、急激な伸びに近づいていきます。

焦りは禁物です。ただ、周りの緊張感を感じることも大事です。
体調には気をつけ、自分の勉強ペースをつらぬき、がんばっていきましょう。

5年生までの方へ

早めに始めれるのであれば、始める。だが、早すぎてダメになる人もいる!

一見すると矛盾していますが、その通りだと思います。つまり、早めに勉強始めるが、詰め込みすぎると後半でダレてしまう人が多くいます。時間をしっかり決めて友達と一緒に勉強を習慣づけておきましょう。

これから勉強を始める薬学生は、少しずつ勉強法を考え、4、5月を目処に始めていくのがいいのではないでしょうか。
ただ、自分の就職先のことを考えることも大事です。病院志望であるなら薬理や病態をできるだけ早めに始めておくことが必要でしょう。
また、研究室でしか学べないことも多くあります。科学的な考えや解決法など、研究することも大事なことです。
多くの学生にとって、研究できるのはこの数年だけしかありません。

後悔先に立たずです。

今何が大事なのかをしっかりと考えましょう。

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