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英語の医学論文・文献を早く読む方法【Firefoxマウスオーバー辞書のDLと使い方】

皆さんは英語が好きですか?

 

好きな方は留学したり、英会話したりと日々触れるようにしていると思います。

しかし、あまり好きではない人も多いのではないでしょうか。

そういった方は大学受験のときには英語を一生懸命勉強したけど、研究室に所属するまでの期間は英語の授業程度でほとんど英語に触れていないって人も多いと思います。

 

そして、薬学の中でも、研究室に所属して大きく壁にぶち当たる瞬間の一つに、論文を読むことがあると思います。

読むだけならいいのですが、みんなの前で紹介する機会もあったりして大変です。

▶論文紹介についてはこちらの記事を参考にしてください:論文紹介のやり方と論文の選び方、読み方

 

そこで今回は、知っておくと便利なパソコンで使えるツールと辞書をそれぞれご紹介したいと思います。

 

オススメツール①:Firefoxを介したマウスオーバー辞書

聞きなれない言葉が並んでいるかもしれませんので簡単に説明します。

まず、Firefoxとは、Internet ExplorerやGoogle Chromeといったウェブブラウザの一つです。

拡張性が高いこともあり、気に入って使っている人も多い、玄人向け(?)ブラウザです。

このブラウザだけが使える、ライフサイエンス辞書のマウスオーバー辞書というものがあります。

 

マウスオーバー辞書とは、読んで字の通り、マウスを上に合わせるとその字を訳してくれます。

つまり、わざわざ辞書に単語を打つ必要がないのです!!

PubMedで使うとこんな感じになります。

黄色くなっているGuideにマウスをのせてみると、このように日本語の訳がでます。

すごくないですか?

またそれだけではありません。

なんと、文字認識されているPDFでも使えるのです!※こちらは先週NEJMに掲載された論文をPDF保存したもの。

 

つまり、論文の単語も一つ一つ辞書で検索しなくてもマウスを当てていくだけで日本語が出てくるようになります。

英語の論文の中で知らない単語がほとんどないような方は必要ありませんが、各文に知らない単語がある方には必須なツールです。

 

私も以前はこちらのツールを使い、論文を読んでいました。

今は自分の専門分野の論文なら使わなくても読めるようになっているので、ほとんど出番はありません。

しかし、英語が苦手な友人や後輩にこのツールを教えると、すごく喜ばれていたので、今回紹介することにします。

 

私が特にオススメする、Firefox portable版での使用方法を紹介しますので、参考にしてください。

残念ながら、最新版のFirefox(v52以降)では使えなくなっているそうなので、旧バージョンでの使用になります。
通常使用ならば問題ないと思いますが、メインのブラウザは最新版を推奨します。

 

①まず、Firefox portable版をダウンロードする

こちらの旧バージョンのFirefox portableがダウンロードできるサイトからダウンロードします。

https://mozilla-firefox-portable.jp.uptodown.com/windows/old

exeファイルはインストール後消すので、ダウンロードフォルダかデスクトップにインストールでokです。

②ダウンロードしたファイルを開いてインストールします。

保存した場所にfirefox-portable-51-0.exeという実行ファイル(.exe)があると思いますので、そちらをダブルクリックして開きます。

 

③インストーラーが起動したら、指示に従う。

④保存場所を決めて、インストールします。

後述しますが、Portable版なのでUSBメモリに入れて持ち運ぶことができますので、保存場所をUSBメモリにしてもokです。

⑤インストール完了後、起動する。

⑥ライフサイエンス辞書のマウスオーバー辞書を追加する。

Firefox Portableを起動して、下記のURLをアドレスバーに入力します。

https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/life-science-dictionary-tool/

⑦Add-onを追加する。

⑧インストーラーが動き、Firefoxを再起動してインストール完了。

⑨メニューバーを表示して、LSDが入っていることを確認する。

 

 

以上で完了です。

メニューバーのLSDからマウスオーバー辞書のオンオフ設定や色の変更などができます。

また、必要であればFirefoxの日本語パッチを当てたり自動更新のオフを行ってください。説明は省略します。

こちらはPortable版になるので、自分のUSBメモリに入れて持ち運ぶことができます。

(※⑤の図で示したフォルダごとUSBメモリに入れてください)

研究室や職場のPCに勝手にソフトをインストールするのは危険であり、禁止されていることが多いと思います。

しかし、こちらは自分のUSBメモリ内から起動ができるので、怒られる心配はありません。

さらに、お気に入りなどもすべて一緒に持ち運ぶことができますので、毎回違うパソコンを使ってもブラウザ上は同じ環境にすることができ、さらに英語を訳す辞書まで付いて一石二鳥になります。

是非、使いこなしてください!

 

オススメツール②:Google翻訳

言わずと知れた、翻訳ソフトですね。

https://translate.google.co.jp/

こういったように、英文を入力すると日本語訳が出ます。

こちらを見ていただくとわかりますように、翻訳の能力は日々進歩しており、論文のアブストラクトの一部になるのですが、結構正確に日本語訳になっていることがわかります。

難しい文であったり、専門用語が多いと意味不明になりますが、こちらを使うことで簡単には理解することができます。

 

オススメ辞書①:LSDライフサイエンス辞書

ツールの①で紹介したマウスオーバー辞書の、元の辞書サイトになります。

https://lsd-project.jp/cgi-bin/lsdproj/ejlookup04.pl

生命科学に特化した辞書になっていますので、生命科学系の論文を読むときには非常に便利です。

また、コーパス検索(前後の単語の頻度検索)もできるので、前置詞の選択など、英作文にも役立ちます。

 

オススメ辞書②:weblio辞書

http://ejje.weblio.jp/

一般的な辞書ですが、読み方や類語、例文なども検索出来て便利です。

無料版は広告も多く、少しごちゃごちゃしています。

 

オススメ辞書③:英辞郎 on the WEB

https://eow.alc.co.jp/

こちらも一般的な辞書ですが、例文なども一緒に検索されて便利です。

無料版は広告もありますが、割とシンプルです。こちらも有料版(Pro版)があります。

私は、普段英文を書くこともあるので、こちらのPro版を使っています。

 

おわりに

辞書に関しては、好みが分かれますので、自分が一番使い勝手が良いものを選んでください。

 

日本人にとっては、英語を読むことは簡単ではありません。

しかし、研究室や医療現場、企業に入ることで英語を読まなければいけないときがあります。

紙の辞書を使って調べる時代は終わりました。(紙の辞書を使う利点もあります)

なんでもインターネットで調べられる時代になりましたので、知っているか知らないか、つまり情報強者か情報弱者で仕事の幅や効率が変わってきます。

今回紹介した方法だけでも、英文を読むスピードが速くなるはずです。

 

ツールなどを使わずに英語を読み書きできたら一番いいのですが。

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