【2019年卒】6年制薬学生の就職動向

6年制の単位を全て取得、さらに薬剤師国家試験を合格することで、長かった薬学大学の生活も無事に終了したということになります。

さて、薬学生(薬剤師)の就職には、様々な職業があると言われているとよく耳にすることがありますよね。

実際、最近の6年制薬学生はどんな職業に就いているのでしょうか?

今回は2019年3月に卒業した6年制の薬剤師の就職動向をまとめることにしました。

2019年の6年制薬学生の就職状況

2019年3月には、10400人の学生が6年制薬学部を卒業したと調査で報告されています。
内訳は、男が4063人、女が6337人です。

※表が切れている場合は左右にスクロールできます。

合計
就職した者 3372人 83% 5454人 86% 8826人 85%
就職しなかった者 691人 17% 883人 14% 1574人 15%
合計 4063人 6337人 10400人

男女比はほぼ2:3になっていますね。
就職しなかった者については、進学者も含まれています。

2019年3月に卒業した学生が受験した国家試験の合格率はこちら
【104回】薬剤師国家試験の合格率 大学別ランキング

6年制薬学生 男の就職状況

4063人いる6年制の卒業生(男)の内訳は以下の通りです。

薬局:1752人(43.1%)
一般販売業(ドラッグストア等):249人(6.1%)
卸売販売業:19人(0.5%)
病院・診療所:708人(17.4%)
試験・研究機関:1人(0.0%)
研究生、研修生、レジデント(病院、研究機関):35人(0.9%)
大学:2人(0.0%)
行政:122人(3.0%)
医薬品関連企業
>開発・学術:132人(3.2%)
>医薬情報担当者(MR):146人(3.6%)
>研究・試験・製造:81人(2.0%)
>その他の職種:29人(0.7%)
その他企業
>開発・学術:14人(0.3%)
>営業:5人(0.1%)
>その他の職種:44人(1.1%)
高校・中学の教員:2人(0.0%)
その他の職業:35人(0.9%)
進学:112人(2.8%)
就職せず:117人(2.9%)
未定:458人(11.3%)

6年制薬学生 女の就職状況

6337人いる6年制の卒業生(女)の内訳は以下の通りです。

薬局:2703人(42.7%)
一般販売業(ドラッグストア等):368人(5.8%)
卸売販売業:20人(0.3%)
病院・診療所:1532人(24.2%)
試験・研究機関:1人(0.0%)
研究生、研修生、レジデント(病院、研究機関):71人(1.1%)
大学:11人(0.2%)
行政:130人(2.1%)
医薬品関連企業
>開発・学術:232人(3.7%)
>医薬情報担当者(MR):143人(2.3%)
>研究・試験・製造:76人(1.2%)

>その他の職種:43人(0.7%)
その他企業
>開発・学術:30人(0.5%)
>営業:4人(0.1%)
>その他の職種:64人(1.0%)
高校・中学の教員:0人(0%)
その他の職業:42人(0.7%)
進学:65人(1.0%)
就職せず:122人(1.9%)
未定:680人(10.7%)

おわりに

いかがだったでしょうか。
現役の学生のときは、就職活動が終わった人から本腰を入れて国家試験の勉強をするため、周りが何の職業に就くのかを知らずに卒業までいくこともよく聞きます。

実際に集計された結果を見ても、男女ともに4割以上が薬局薬剤師として従事するようです。
薬局はあまり男女差がみられませんが、病院は男よりも女の人の方が多いようですね。何でなんでしょう。
また、行政機関やメーカーの研究、開発、MR等にも結構な数の人が就職しているようです。

しかし、これだけの結果を見ても、薬剤師の就職先は幅広くあることが確認できますね。

現役の薬学生にとって、就職活動は不安で大変なものだと感じていると思います。
しっかり準備をし、自分が働きたい場所を見つけることが大事です。
卒業生の先輩や大学の就職支援課など、頼れるものは頼り、さらに自分を磨いて志望の就職先を勝ち取りましょう。

近年の薬剤師の就業状況についてはこちらの記事にまとめてあります。
薬剤師の就業状況と薬局数の推移【薬剤師統計】

参考資料

一般財団法人 薬学教育協議会 薬学出身者の就職動向

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