2018年7月24日、調剤薬局大手の日本調剤が、平成30年6月度ジェネリック医薬品数量ベース使用割合が全薬局店舗平均で85%に到達したことを発表しました。
以下、日本調剤のニュースリリースから引用
日本調剤では、患者さまの自己負担軽減につながるジェネリック医薬品の普及に積極的に取り組んでいます。日本調剤の店舗では、多くの患者さまにジェネリック医薬品を使用していただくため、500品目ものジェネリック医薬品を常時、品揃えしています。また患者さまにジェネリック医薬品を積極的にご紹介する活動にも取り組んでいます。その効果は、患者さまが先発医薬品からジェネリック医薬品へと変更した差額を試算すると年間約237億円(平成29年度)の削減効果が出ています。またグループ会社にジェネリック医薬品に特化した日本ジェネリック株式会社を持ち、日本調剤の店舗はもちろん、全国の薬局・医療機関に高品質のジェネリック医薬品を供給しています。
こうした積極的なジェネリック医薬品の普及・推進により、日本調剤の薬局店舗では、政府が目標とする使用割合80%(2020年9月まで)を平成28年度において突破しました。その後も積極的な取り組みを継続しており、平成30年6月度において、日本調剤の全薬局店舗平均の使用割合は85%へと達しました。
日本調剤株式会社 ニュースリリース 日本調剤のジェネリック医薬品数量ベース使用割合 全薬局店舗平均で85%に到達 2018年07月24日
調剤薬局大手の日本調剤が、こういった報告をしてくることは素晴らしいことと思います。
日本政府は、積極的なジェネリック医薬品の普及・推進により、目標として使用割合80%を2020年9月までに達成するように発表していましたが、日本調剤では、2年前に既に達成できていました。
日本ジェネリック製薬協会の発表によると、平成29年度(29年4月~30年3月)のジェネリック医薬品の数量シェア分析の結果を発表し、前年度から4.4%増えた69.9%になっているようです。
日本ジェネリック製薬協会 プレスリリース 2018年7月2日
ジェネリック医薬品の普及が遅れているという日本ですが、着実に進んでいるようですね。
ジェネリック医薬品は、新薬と比べて低価格で、経済性に優れた医薬品であり、医療費が急増している日本では、医療費抑制に効果があるジェネリック医薬品の普及が効果的と言われていました。
ジェネリック医薬品は、物によっては会社の売り上げ大きく貢献できるため、様々なメーカーから出ており、少し心配になるものもあったりします(個人的な意見)。
ただ、経済性に優れていることは事実ですので、安かろう悪かろうにならないように、先発品と同等もしくはそれ以上の付加価値があるジェネリック医薬品が増えていくことを切に願います。