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薬ゼミ模試の平均点の推移から見る国家試験合格【全国統一模擬試験】

毎年、9月ごろから予備校の全国統一模試が始まります。

その中でも、予備校の最大手である薬学ゼミナールの模擬試験はほとんどの国家試験受験生が受験をするため、全国の中で自分の立ち位置を把握することができます。

※薬ゼミは4月にスタートアップ模試という過去問+オリジナル問題で構成された1日模試も行っています。

模試の問題は、予備校講師による予想問題も含んでいるため、本番の国家試験よりはややマイナーな問題も含まれている場合もありますが、本番のレベルに近いと思います。
そのため、何月の時点でどれくらいの点数を取っていれば合格に結びつくことができるのかを決める目安になります。

この時期にどれくらい点をとっていればよいのか、国家試験本番はどれくらいとらなければいけないのか、ということを気にする人も多いと思います。

ということで、全国模試の中で相当な危険域にあたる下位20%が何点なのか、上位50%に入る安全域が何点からなのか、国家試験本番の得点などを示して国家試験合格までの推移を考えていこうと思います。

また、国家試験の各平均点も示していますので、模試でこの点数を超えるように目指しましょう!

※模試の結果は第100回~第104回薬剤師国家試験受験生のものを参考にして掲載しています。105回受験生以降の模試点数も確認していますが、点数推移の傾向に変更はみられていません。そのため、現在のところ最新の模試結果の掲載予定はありません。

薬ゼミ模試の時間割

時間割は、ほとんどの場合が国家試験本番時と同様に行われることと思います。

1日目

9:30~11:00 (90分) 必須問題(物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)

12:30~15:00 (150分) 薬学理論問題①(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理)

15:50~17:45 (115分) 薬学理論問題②(薬理、薬剤、病態・薬物治療)

2日目

9:30~11:35 (125分) 薬学実践問題①(物理・化学・生物/実務、衛生/実務)

13:00~14:40 (100分) 薬学実践問題②(薬理/実務、薬剤/実務)

15:30~18:00 (150分) 薬学実践問題③(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務)

これまでの薬ゼミ模試と国家試験の点数を比較

必須70点以上、理論60点以上、実践100点以上が薬剤師国家試験の合格者の多くがとっている点数です。

この点数に届くように頑張りましょう!

第104回薬剤師国家試験を受験予定の学生の模試/国試の平均点

薬ゼミ第104回国試対策スタートアップ模擬試験(2018/04実施)

受験者数約6500人時点

必須:57.4/90点

理論:37.1/105点

実践:48.9/20点

合計:106.4/215点(中央値約103点)

薬ゼミ全国統一模擬試験 I(237回)(2018/09頃実施)

受験者数約11000人時点

必須:59.1/90点

理論:35.5/105点

実践:77.7/150点

合計:172.5/345点(中央値約173点)

危険域である下位20%は145点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 II(238回)(2018/11頃実施)

受験者数約11000人時点

必須:60.8/90点

理論:47.9/105点

実践:84.2/150点

合計:193.0/345点(中央値約194点)

危険域である下位20%は160点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 III(239回)(2019/01頃実施)

受験者数約10000人時点

必須:64.1/90点

理論:52.8/105点

実践:90.2/150点

合計:207.3/345点(中央値約207点)

危険域である下位20%は175点以下

第104回薬剤師国家試験(2019/02実施)

受験者数14376人(合格者数10194人):合格率70.9%(新卒:85.50%、既卒:43.07%)

下記は薬ゼミ自己採点システムのデータ

受験者数約12000人時点

必須:77.3/90点

理論:61.4/105点

実践:104.3/150点

合計:243.0/345点

合格点は225点以上 (相対評価)

第103回薬剤師国家試験を受験した学生の模試/国試の平均点

薬ゼミ第103回国試対策スタートアップ模擬試験(2017/04実施)

受験者数約5500人時点

必須:52.8/90点

理論:41.3/105点

実践:10.8/20点

合計:105.0/215点(中央値約102点)

薬ゼミ全国統一模擬試験 I(234回)(2017/09実施)

受験者数約9000人時点

必須:53.2/90点

理論:36.0/105点

実践:73.2/150点

合計:163.6/345点(中央値約162点)

危険域である下位20%は130点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 II(235回)(2017/11実施)

受験者数約9000人時点

必須:60.4/90点

理論:42.8/105点

実践:87.1/150点

合計:190.5/345点(中央値約191点)

危険域である下位20%は160点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 III(236回)(2018/1実施)

受験者数9500人時点

必須:64.4/90点

理論:50.8/105点

実践:92.0/150点

合計:207.3/345点(中央値約208点)

危険域である下位20%は180点以下

第103回薬剤師国家試験(2018/02実施)

受験者数13579人(合格者数9584人):合格率70.58%(新卒:84.87%、既卒:47.00%)

必須:70.9/90点

理論:59.1/105点

実践:98.1/150点

合計:228.1/345点

(102回から相対評価となり、昨年同様217点が合格ライン)

第102回薬剤師国家試験を受験した学生の模試/国試の平均点

薬ゼミ全国統一模擬試験 I(231回)(2016/09実施)

受験者数約9000人時点

必須:54.7/90点

理論:35.3/105点

実践:73.6/150点

合計:163.8/345点(中央値約165点)

危険域である下位20%は135点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 II(232回)

受験者数約9000人時点

必須:59.8/90点

理論:44.6/105点

実践:81.8/150点

合計:186.2/345点(中央値約187点)

危険域である下位20%は160点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 III(233回)

受験者数約9000人時点

必須:65.6/90点

理論:51.1/105点

実践:89.8/150点

合計:206.5/345点(中央値約207点)

危険域である下位20%は175点以下

第102回薬剤師国家試験(2017/02実施)

受験者数13243人(合格者数9479人):合格率71.58%(新卒:85.1%、既卒:50.8%)

必須:74.0/90点

理論:58.5/105点

実践:96.6/150点

合計:229.1/345点
(102回から相対評価となり、217点が合格ライン)

第101回薬剤師国家試験を受験した学生の模試/国試の平均点

薬ゼミ全国統一模擬試験 I(228回)(2015/09実施)

受験者数約8500人時点

必須:55.0/90点

理論:36.5/105点

実践:77.2/150点

合計:168.9/345点(中央値約165点)

危険域である下位20%は140点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 II(229回)(2015/11実施)

受験者数約8500人時点

必須:57.9/90点

理論:44.0/105点

実践:80.1/150点

合計:182.3/345点(中央値約185点)

危険域である下位20%は155点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 III(230回)(2016/01実施)

受験者数約8500人時点

必須:65.1/90点

理論:52.9/105点

実践:86.6/150点

合計:204.8/345点(中央値約210点)

危険域である下位20%は175点以下

第101回薬剤師国家試験(2016/02実施)

受験者数14949人(合格者数11488人):合格率76.85%(新卒:86.2%、既卒:67.9%)

必須:76.9/90点

理論:65.3/105点

実践:106.1/150点

合計:248.3/345点

第100回薬剤師国家試験を受験した学生の模試/国試の平均点

薬ゼミ全国統一模擬試験 I(225回)(2014/09実施)

受験者数約8500人時点

必須:55.6/90点

理論:40.3/105点

実践:75.7/150点

合計:171.7/345点(中央値約170点)

危険域である下位20%は140点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 II(226回)(2014/11実施)

受験者数約8500人時点

必須:63.7/90点

理論:47.7/105点

実践:78.1/150点

合計:189.7/345点(中央値約193点)

危険域である下位20%は160点以下

薬ゼミ全国統一模擬試験 III(227回)(2015/01実施)

受験者数約8500人時点

必須:63.6/90点

理論:53.9/105点

実践:88.5/150点

合計:206.3/345点(中央値約210点)

危険域である下位20%は175点以下

第100回薬剤師国家試験(2015/03実施)

受験者数14316人(合格者数9044人):合格率63.17%(新卒:72.7%、既卒:53.1%)

必須:73.8/90点

理論:62.5/105点

実践:104.9/150点

合計:241.24/345点

まとめ

全国の中で下位20%は相当な危険域となります。

9月に受験する全国統一模試 I:140点以下

11月に受験する全国統一模試 II:160点以下

1月に受験する全国統一模試 III:180点以下

この点数に当てはまる場合は周りの人以上に勉強することが必要になると思います。

そして、安全域に入るのは上位50%以上になります。

9月に受験する全国統一模試 I:170点以上

11月に受験する全国統一模試 II:190点以上

1月に受験する全国統一模試 III:210点以上

一日でも早く、ここに到達できるように勉強を頑張りましょう。

模試の難易度は毎回違いますが、全国的に見ても模試の点数は統一模試IからIIIにかけて上がっていきます。

薬ゼミでは、1年以上前からしっかりと練って同じレベルになるように作成していると聞いています。

つまり、模試の成績が上昇する = 実力が上がっている、ということになります。

ただ、もちろん本番で合格点を取ればよいので、模試の点数が全てではありません。

しかし、模試の点数を目安にすることも大事なことになります。

みなさんが無事に合格をつかみとれるよう、応援しています。

最後になりますが、参考程度に6回生になってから勉強を始めて現役合格した結果を記載します。

9月に受験した全国統一模試 Iの結果:177点

11月に受験した全国統一模試 IIの結果:191点

2月に受験した全国統一模試 IIIの結果:239点

3月に受験した第100回薬剤師国家試験の結果:258点  でした。

周りの友人たちを見ていても、継続して勉強している人たちは、一か月に10点ずつあがっていくペースが多かったです。

 

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