【腰痛・ヘルニア予防】勉強で長時間イスに座るときのために

腰痛はなぜ起こるのか

疲れたから座る、という方は多いと思いますが、座ることで足の負担は減りますが、腰の負担は増えてしまいます。

また、同じ姿勢でずっと座ると、腹筋が力を抜くため、背筋に余分な力がかかり、体の後部の筋肉が疲労しやすくなります。

勉強やデスクワークで腰痛に悩んでいる人が多いのは“座りっぱなし”が多いことが原因です。

さらに、後述しますが、重い荷物を持つことで腰椎に通常の何倍もの負荷がかかります。重い荷物を持って腰が痛くなった=腰が痛みかけている、ということを念頭に置いておきましょう。

脚・腰は一生ものです。これを気に大事にしましょう。

姿勢の違いによる腰にかかる負担

“musculoskeletalkey.com” Fig. 11.25から引用

こちらは、1964年に発表されて以来多くのところで使われています、Nachemsonらが示した姿勢による第3腰椎椎間板にかかる圧力とWilkeらに同じように報告されたものの結果をまとめたものです。

垂直立ちと比較して、座った状態で上体を倒すことで大きく負担がかかっていることがわかると思います。

また、仰向けで横になるのが最も負担が少ないのもわかりますね。

日常生活において、家で寝る時しか横にならないと思います。つまり、少しずつ腰に負担がかかっているということになります。

なるべく腰に負担の掛からない体勢を意識することが大事ですね。

若者に多い椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア(ついかんばんヘルニア、herniated disc)は、ヘルニアの一種であり、椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態をいいます。

多くの動物は脊椎を重力に垂直にして生活しているのに対して、人間は二足歩行であるために脊椎は重力と平行方向となっているため、立位では椎間板には多くの負荷がかかってしまいます。

そのため、椎間板ヘルニアはよく動く脊椎の部分で起こりやすいのです。

 

また、若年性椎間板ヘルニアは、椎間板内圧が高く、高齢者に比べ、強い症状が出やすいことで知られています。

椎間板の加齢が進み始める20代、今までのように無理な動きや長時間のデスクワークを繰り返すと、椎間板に負担がかかり、椎間板ヘルニアまで至ってしまうケースが多くあるようです。

つまり、学生の間に椎間板ヘルニアになってしまう場合は十分にあります。

治療に関しては、ひどい場合は手術を行いますが、一般的に薬による対症療法で、痛みやしびれに対してロキソニン(ロキソプロフェン)やリリカ(プレガバリン)などを用い、自然治癒を待ちます。

(Wikipedia「椎間板ヘルニア」から一部抜粋)

椎間板ヘルニアの症状

一般的に、椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により生じる片側の下肢痛が多くなります(ときに両足)。

また、腰痛やしびれ、場合によっては浮腫も見られ、足が上げられない位に重くなるなどの自覚症状に加え、障害された神経の支配領域に感覚障害を呈したり、運動神経の麻痺による筋力低下を来たすこともあります。

椎間板ヘルニアになると、仰向けの姿勢から足を伸ばしながら垂直に上げる動作ができなくなります。

また、前屈も通常と比べてほとんどできなくなります。

 

正しいイスの座り方

机やパソコンに向かうときのイスの座り方としては、お腹に力が入るようにして足を置き、背筋を伸ばすことが基本姿勢となります。

また、背もたれにもたれ過ぎたり、大きく反ったりしないようにすることが大事です。

足を組む、イスの足部分に自分の足をのせる、靴を脱いで(片足or両足)あぐら、

他にも、足の裏全体が床につく姿勢が、腰に負担をかけないようです。

座りながらできるおすすめストレッチ

  • 背中を伸ばすストレッチ

→両手を組み、床に平行して前方へ押し出し伸ばす

  • 胸を伸ばすストレッチ

→後ろで手を組み、胸を張り手を下に伸ばしていく

  • 腰を伸ばすストレッチ

→脚を組み、上げた脚の方向に上体を横に曲げて牛をを向く

  • 太ももを伸ばすストレッチ

→お尻を右(もしくは左)にずらして座り、浮いたお尻側の足のつま先を持ち、かかとをお尻に近づける

  • 股関節を伸ばすストレッチ

→イスに浅く座り、股を大きく開いて手を膝に添えて、手で膝を外側へ押しながら身体をゆっくりと前へ倒す

  • 腹筋運動(イスに座って)

→下を向きながら息を口から吐き、お腹をへこませて背中(腰の部分)を後ろに押し付けるようにする

  • つま先とかかと上げ

→かかとを床につけたままつま先を上げる&つま先を床につけたまま足首を伸ばしてかかとを上げる

おすすめのクッションやグッズ

長時間イスに座って勉強、デスクワークするとき、腰が痛くなりますよね。

もし座っているイスがハーマンミラーのアーロンチェアなどの高級なものを使っている場合そんな心配はいらないかもしれませんが、ほとんどの場合は一般的な椅子だと思います。

 

また、学校の教室などのクッションが付いていない木の椅子に長時間座る必要があるときもありますよね。

かたい椅子は腰痛だけでなく、尾てい骨痛も引き起こしてしまうことも。

そういった場合には椅子の上にクッションを置いて座ることでかなり楽になります。

 

クッションは分厚さや反発力など、様々な違いがありますが、個人的にオススメできる安価で、あまり分厚くなく、高反発なクッションなどをご紹介します。

 

●アイリスオーヤマ エアリー 円座高反発クッション

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