リリカ(プレガバリン)は坐骨神経痛に効くのか?(論文の紹介)

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今回は、病院や薬局でよく処方されているリリカカプセル(プレガバリン)の有効性についてのお話です。

高齢者だけでなく、若者でもヘルニアなどで神経痛が現れてリリカが処方されることがあります。

しかし、お医者さんによってはリリカが効く、効かない、と意見が結構分かれます。

 

リリカ(プレガバリン)の有効性に対する論文は、検索すると色々出てきますが、本日も、NEJM(The New England Journal of Medicine)にその問題に対する論文が掲載されてましたのでご紹介します。
今回の論文では、坐骨神経痛には有意な効果は見られないとの結果でした。

NEJMは、継続して発行されている医学雑誌のうちでは世界で最も長い歴史を誇り、また世界で最も広く読まれ、最もよく引用され、最も影響を与えている一般的な医学系定期刊行物となっている。 Wikipediaより

 

今回紹介する論文は、「Trial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica」というタイトルです。

Stephanie Mathieson, M.Chiro., Christopher G. Maher, Ph.D., Andrew J. McLachlan, Ph.D., Jane Latimer, Ph.D., Bart W. Koes, Ph.D., Mark J. Hancock, Ph.D., Ian Harris, Ph.D., Richard O. Day, M.B., B.S., M.D., Laurent Billot, M.Sc., M.Res., Justin Pik, M.B., B.S., Stephen Jan, Ph.D., and C.-W. Christine Lin, Ph.D.
N Engl J Med 2017; 376:1111-1120March 23, 2017DOI: 10.1056/NEJMoa1614292

リリカ(プレガバリン)とは

添付文書の情報を載せますと・・

 

効能又は効果

神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛

用法及び用量

・神経障害性疼痛

通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。

・線維筋痛症に伴う疼痛

通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増した後、300~450mgで維持する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。

作用機序

プレガバリンは中枢神経系において電位依存性カルシウムチャネルの機能に対し補助的な役割をなすα2δサブユニットとの結合を介して、カルシウムチャネルの細胞表面での発現量及びカルシウム流入を抑制し、グルタミン酸等の神経伝達物質遊離を抑制することが示唆されている。さらに、プレガバリンの鎮痛作用には下行性疼痛調節系のノルアドレナリン経路及びセロトニン経路に対する作用も関与していることが示唆されている。

 

論文紹介(アブストラクト訳)

 

Title

急性及び慢性の坐骨神経痛に対するプレガバリンの試験

Background

坐骨神経痛は何もできない状態になりうり、薬治療の有効性は限定的である。プレガバリンはいくつかの神経痛の治療に有効的である。今回の研究では、プレガバリンが坐骨神経痛の強度を減少させるかどうかを調べた。

Methods

私たちは、坐骨神経痛の患者へのプレガバリンの試験として無作為化、二重盲検法、プラセボコントロール試験で行った。患者はプレガバリン(150 mg/day、最大600 mg/dayまで調節)か調整したプラセボかを無作為に割り振り、8週間にわたって服用した。1つ目の転帰は、8週目の脚の痛みの強度を10段階のスケーリング評価を行い、2回目のポイントとして52週目も痛み強度を評価した。2つ目の転帰は、身体障害の及ぶ範囲、腰痛、そしてQOLを含み、1年間の経過を予めた期間のポイントで評価した。

Results

合計209人の患者で無作為抽出が行われ、108人がプレガバリン群、101人がプラセボ群だった。無作為抽出後、プレガバリン群の2人の患者が試験に不適格として解析から除外された。8週目の時点で、未補正の脚の痛み強度は、プレガバリン群で3.7、プラセボ群で3.1だった(p=0.19)。52週目の段階では、 プレガバリン群で3.4、プラセボ群で3.0だった(p=0.46)。いくつかの2つ目の転帰においても、8週目や52週目では2群間には有意差がみられなかった。プレガバリン群では合計227つの副作用、プラセボ群では124つの副作用が報告された。プラセボ群よりもプレガバリン群では、目まいがよく起こっていた。

Conclusions

プレガバリン治療では、坐骨神経痛に伴う脚の痛みの強度の減少に有意性は見られず、また、その他の結果にも、8週間の経過ではプラセボ群との間に有意性は見られなかった。副作用の発生率は、プラセボ群と比較して、プレガバリン群の方が有意に高かった。

こちらの結果をみても、プレガバリン群(青色)とプラセボ(赤色)に全く差がないのがわかりますね。(上が脚の痛みです)

 

正直なところ、痛みのスケールは、表現が難しいですよね。薬を飲んで楽になる!って人も現にいますしね。

今回は坐骨神経痛に対する結果に効果がない、という結果でありましたが、他の雑誌の論文にはリリカの有効性が示されたものも多々あります。

ですので、この論文だけでリリカ(プレガバリン)は効かない、という判断はしないようにしてくださいね。

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