【最終更新日 2017/12/13

みなさんは献血はしたことがありますか?

したことがなくても、街や広告で見かけたことがある人もいるでしょう。

ちなみに私は、ガラスの記念品(?)を2つもらうほど献血しています。

 

今回は、献血についての情報と、あまり知られていない服用中に献血できなくなる医薬品についてお伝えします。

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献血とは

献血の方法は、大きく成分献血全血献血に分けられます。

さらに、成分献血は、血漿成分献血と血小板成分献血に、全血献血は献血量によって200 mLと400 mLに分けられます。

よく町で目にするのは400 mLの全血献血ですね。成分献血は基本的に血液センターや献血ルームに行かないとできません。

400 mLの全血献血の条件

最高血圧:90 mmHg以上

年齢:男性17~69歳、女性18~69歳

体重:男女とも50 ㎏以上

血色素量:男性13.0 g/dL 以上、女性12.5 g/dL以上

年間献血回数(年間総献血量):男性3回以内(1200 mL)、女性2回以内(800 mL)

※次回献血可能日は献血カードに記載されます

献血後に送られる血液検査値

成分献血、200 mL、400 mLの全血献血を行うことで、以下の血液検査成績が献血後2週間前後でハガキで送られてきます。

・AST (GTP)

・γ-GTP

・総蛋白 (TP)

・アルブミン (ALB)

・アルブミン対グロブリン比 (A/G)

・コレステロール (Chol)

・グリコアルブミン (GA)

・赤血球数 (RBC)

・ヘモグロビン量 (Hb)

・ヘマトクリット値 (Ht)

・平均赤血球容積 (MCV)

・平均赤血球ヘモグロビン量 (MCH)

・平均赤血球ヘモグロビン濃度 (MCHC)

・白血球数 (WBC)

・血小板数 (PLT)

献血できない薬、確認・注意しなければいけない薬

・・各地の日本赤十字社のホームページを参照にしています・・(2017年8月現在)
※献血時のエリア、先生によって判断が違う場合がありますので、献血場所の指示に従ってください。
また、献血時の問診では飲んでいる(いた)薬を嘘偽りなく伝えましょう。
献血される方の体調や服薬目的、症状等を考慮して、検診医が最終的な判断を行います。

●献血の当日に服用してはいけない薬

・睡眠薬(当日の体調によりできない場合あり)

→ルネスタ、マイスリー、レンドルミン(ブロチゾラム)、ドリエル[睡眠改善薬]など
※向精神薬(3日以内)に分類される薬を含む可能性あり

・高尿酸血症治療薬

→ユリノーム(ベンズブロマロン)、ザイロリック(アロプリノール)、フェブリク(フェブキソスタット)など

・内服用筋弛緩薬

→テルネリン(チザニジン)、ミオナール(エペリゾン)など

・抗不安薬(当日の体調によりできない場合あり)

→デパス(エチゾラム)、リーゼ(クロチアゼパム)、ワイパックス(ロラゼパム)など
※向精神薬(3日以内)に分類される薬を含む可能性あり

・マイナートランキライザー(当日の体調によりできない場合あり)

→デパス(エチゾラム)、リーゼ(クロチアゼパム)、ワイパックス(ロラゼパム)など
※向精神薬(3日以内)に分類される薬を含む可能性あり

・前立腺肥大症治療薬(アボダート・プロスカー・プロペシアを除く)

→ハルナール、フリバス、ユリーフなど

・利胆薬

→ウルソ(ウルソデオキシコール酸)など

●献血の前日までの服用で当日の問診が必要な薬

・消炎酵素剤

→プロナーゼなど

●服用中止から3日間たっており、当日の問診が必要な薬

・風邪薬(市販薬含む)※

→パブロン、ルル、ベンザブロックなど

・消炎鎮痛剤(市販薬含む)※

→カロナール(アセトアミノフェン)など

・非ステロイド系抗炎症薬 ※

→ロキソニン(ロキソプロフェン)、イブプロフェン、バファリン(アスピリン)など

・向精神薬(抗不安薬・マイナートランキライザーを除く)

→サイレース、ロヒプノール(フルニトラゼパム)など

・抗菌薬 [抗生物質、合成抗菌薬など](当日に症状がない場合に限る)

→フロモックス(セフカペンピボキシル塩酸)、メイアクト(セフジトレンピボキシル)、クラリス(クラリスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)など

・抗真菌薬

・抗結核薬

・抗ウイルス薬

・止痢薬

・痛風発作治療薬(コルヒチン)

・喘息治療薬

・事後に服用する緊急ピル(中用量ピルを含む)、他

※症状がない場合や軽い頭痛、生理痛等に頓用した場合は、当日に服用されなければ献血をお願いできます。ただし、血小板成分献血をご希望の場合は、服用後3日間はあけていただかなければいけません。

●原則として服用していると献血ができない薬

・糖尿病治療薬(インスリン、経口血糖降下剤)

→アマリール(グリメピリド)、アクトス(ピオグリタゾン)、メトグルコ(メトホルミン)、グルコバイ(アカルボース)、ベイスン(ボグリボース)など全般

・抗血栓薬

→バイアスピリン、プラビックス(クロピドグレル)、エパデール(イコサペント酸エチル)、エフィエント(プラスグレル)など

・抗けいれん薬

・抗甲状腺薬

・治療用ホルモン薬(ステロイドなど):1ヶ月間献血延期

・免疫抑制剤:1ヶ月間献血延期

・乾癬治療薬(a.チガソン):無期献血延期 (b.ソリアタン):3年間献血延期

・前立腺肥大症治療薬(アボダート)6ヶ月間献血延期

・狭心症治療薬

・抗不整脈薬

・抗腫瘍薬、他

※皆様の健康(原疾患など)を総合的に医師が判断し、献血をお願いできない場合があります。

献血する際に服用していてもよい薬

※献血時のエリア、先生によって判断が違う場合がありますので、献血場所の指示に従ってください。

・局所投与の薬物

→点鼻薬、点眼薬、吸入、外用薬(塗り薬、貼り薬)など

・漢方薬(肝疾患、感冒、喘息等のために服薬している場合を除く)

→半夏厚朴湯、防風通聖散、芍薬甘草湯、ナイシトールZなど

・ビタミン剤(貧血治療薬を除く)

→ハイチオールC、チョコラBB、アリナミンなど

・ミネラル剤(貧血治療薬を除く)

→カルシウム、亜鉛、マグネシウムなど

・健胃剤

→エビオス錠、太田胃散、ガスター10など

・整腸剤などの保健薬(感染性下痢症のある場合を除く)

→ミヤリサン、ビオフェルミンなど

・高脂血症治療薬(エパデールと類似薬、レパーサを除く)

→メバロチン(プラバスタチン)、リピトール(アトルバスタチン)、クレストール(ロスバスタチン)、ユベラN(トコフェロールニコチン酸)など

・花粉症薬(ステロイド剤を含むセレスタミンなどを除く)

→アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)アレジオン(エピナスチン)ジルテック(セチリジン)など

・緩下剤

→アローゼン、センナ、セレミンソフト、プルセニド、ひまし油など

・高尿酸血症治療薬(一部除く)

・更年期障害治療剤

・高血圧治療薬※ 他

※高血圧治療薬については、血圧が正常域にコントロールされ、心、腎、血管系に合併症がない場合は献血可能です。ただし、服用開始直後や、服用量を変更した直後は、ご遠慮いただくことがあります。

薬以外で献血ができない可能性があるパターン

・体調不良の方

・極度の空腹や睡眠不足の方

・当日飲酒をされている方

・3日以内に出血を伴う歯科治療を受けた方

・切り傷やひっかき傷などの外傷のある方

・骨折(人工物を入れた場合は6ヵ月間)が完治されていない方

・既往歴や海外渡航歴がある方、など

献血前の問診で、医師の判断により献血をご遠慮される場合があります。

予防接種(ワクチン)後も一定期間は献血できない

●接種後24時間は献血できないワクチン

・インフルエンザ

・日本脳炎

・コレラ

・A型肝炎

・肺炎球菌

・百日ぜき

・破傷風

等の不活化ワクチンおよびトキソイド

●接種後4週間は献血できないワクチン

・おたふくかぜ

・風疹

・BCG

等の弱毒生ワクチン

・B型肝炎ワクチン

●接種後2か月は献血できないワクチン

・天然痘ワクチン

●接種後6か月は献血できないワクチン

・抗HBs人免疫グロブリンを単独または併用

●接種後1年間は献血できないワクチン

・狂犬病ワクチン(動物にかまれた後)

さいごに

昔教わった先生が授業中に言っていました。

「君たち、普段あんまり社会貢献していないんだから、こういうとき(献血時)くらい社会貢献したらどうなんだい」

確かに・・。

教室で笑いと驚きが起こりました。

 

献血をすることは社会貢献の一つです。

1日平均、約3000人の方が輸血を必要としているといいます。

血液には有効期間があります。継続的な献血が必要です。

 

また、献血後には血液検査値も知ることができます。

献血を定期的にすることで、血液データをモニタリングすることができます。

一人暮らしの人は食生活も偏りがちなので、献血を受けることもいいのではないでしょうか。

 

大体のエリアでどの血液型の血液も募集しています。

みなさまの健康が許す限り、献血のお協力をお願い申し上げます。

本記事は各地の日本赤十字社のホームページなど参照にしています(2017年8月現在)が、内容の変更、誤りがある可能性がありますので、気になる方は献血時の問診、血液センターにお問い合わせください。
もし、誤りに気付かれた方はお手数ですがご連絡ください。

また、献血時のエリア、先生によって判断が違う場合、例外がありますので、献血場所の指示に従ってください。

献血時の問診では飲んでいる(いた)薬を嘘偽りなく伝えましょう。
献血される方の体調や服薬目的、症状等を考慮して、検診医が最終的な判断を行います。

 



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