『アセチルコリンの血圧反転』の解説

無断転載は禁止しております!

アドレナリンで血圧反転が起こるのと同様に, アセチルコリンでも血圧反転が起こります.

アセチルコリンの血圧反転とは…

アトロピンなどの抗コリン薬投与後, アセチルコリンを大量に静脈内注射すると血圧が上昇することをいう

少量のアセチルコリンを投与

少量のアセチルコリンはムスカリン様作用だけを示すので血圧を下降させます.

大量のアセチルコリンを投与

大量のアセチルコリンはムスカリン様作用ニコチン様作用を有します.

しかし, アトロピンを事前に投与しておくことで, ムスカリン様作用が遮断され, ニコチン様作用のみが表れます.

つまり,

  • 交感神経節ニコチン性アセチルコリンNN受容体刺激作用による節後線維終末からのノルアドレナリン放出
  • 副腎髄質ニコチン性アセチルコリンNN受容体刺激作用によるアドレナリン遊離

が起こり, 血圧上昇します.

この現象を『アセチルコリンの血圧反転』といいます.

 

 


スポンサーリンク

関連ページ

他教科はコチラ

薬理 衛生 実務 生物 法規 薬剤

薬学に携わる皆さんへ 更新情報も載せているので要チェック!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です