モーラステープ(ケトプロフェン)の特徴・作用機序

特徴的なポイント
・経費吸収性に優れた有効性が高く、有効成分を従来製剤より深部まで到達させ、また局所の濃度を高く維持できるような油性テープ状システムを採用した。
・医療用NSAIDs貼付剤で初めて腰痛症、関節リウマチにおける関節局所の鎮痛の効能を取得。さらに筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛の効能も取得。
・1日1回ですぐれた臨床効果を発揮する。
・副作用に接触皮膚炎、光線過敏症のおそれがある。

構造式または示性式

名前の由来

なし

ステム

特になし

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発売日

1995年12月

メーカー

久光製薬株式会社

適応

○下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
腰痛症(筋・筋膜性腰痛症、変形性脊椎症、椎間板症、腰椎捻挫)、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛

○関節リウマチにおける関節局所の鎮痛

作用機序

ケトプロフェンは、シクロオキシゲナーゼ阻害作用により、プロスタグランジンの生合成抑制作用、血管透過性亢進抑制作用、白血球遊走阻止作用などを示すと考えられている。

代謝などに関して

経皮に適用した際、主に腎臓を経て尿中へ排泄されると考えられている。

主な代謝酵素は、UDP-glucuronosyltransferases(UGT2B1)である。

相互作用

(1) 併用禁忌とその理由

なし

(2) 併用注意とその理由

メトトレキサート

メトトレキサートの腎排泄が阻害され、メトトレキサートの作用が増強する場合がある。

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー
  • 喘息発作の誘発(アスピリン喘息)
  • 接触皮膚炎
  • 光線過敏症

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