レジパスビル/ソホスブビル(ハーボニー配合錠)の特徴

特徴的なポイント
・ジェノタイプ 1 の C 型慢性肝炎又は C 型代償性肝硬変の治療薬である。
・レジパスビルは、C 型肝炎ウイルス(HCV)の複製及び HCV 粒子の形成に必須である非構造タンパク質(NS)5A を標的し、ソホスブビルは、活性代謝物がHCVの複製に必須である HCV 非構造タンパク質 5B(NS5B)RNA 依存性 RNA ポリメラーゼを阻害する。
・1 日 1 回 1 錠、12 週間の経口投与で治療を完了する抗ウイルス剤である。

構造式または示性式

名前の由来

なし

ステム

抗ウイルス剤(未定義のグループ) : -vir

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発売日

2015年9月

メーカー

ギリアド・サイエンシズ株式会社

適応

セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善

作用機序

レジパスビルは、HCV の複製及び HCV 粒子の形成に必須である非構造タンパク質(NS)5A を標的とする。

ソホスブビルは、肝細胞内代謝により活性代謝物であるウリジン三リン酸型に変換されるヌクレオチドプロドラッグである。HCV の RNA 複製において、HCV 非構造タンパク質 5B RNA 依存性 RNA ポリメラーゼ(NS5B ポリメラーゼ)はヌクレオチドの取り込みという重要な役割を担っている。
ソホスブビルの活性代謝物は、NS5B ポリメラーゼによってヌクレオチドの代わりに RNA に取り込まれ、HCV RNA 鎖の伸長反応を停止させることで、NS5B ポリメラーゼを阻害する。

代謝などに関して

レジパスビルの代謝は、酸化及び N-脱メチルカルボキシル化である。
代謝に関与する酵素は現時点では特定されていない。
未変化体として主に糞中に排泄される

ソホスブビルはヌクレオチドプロドラッグであり、肝細胞内で加水分解及びヌクレオチドリン酸化反応を受けて、活性代謝物であるヌクレオシド誘導体三リン酸である活性代謝物 へ代謝されると考えられている。
代謝された後、主に尿中に排泄される。

いずれもCYP 分子種の基質ではないと考えられている。

相互作用

注意
レジパスビル及びソホスブビルはトランスポーター(P 糖蛋白(P-gp)、乳癌耐性蛋白(BCRP))の基質である

(1) 併用禁忌とその理由

リファンピシン (リファジン) 、 カルバマゼピン (テグレトール)、 フェニトイン (アレビアチン) 、 セイヨウオトギリソウ (セント・ジョーン ズ・ワート)含有食品

これらの薬剤(腸管内で P-gp を強力に誘導する薬剤)の強力なP-gpの誘導作用により、本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。

(2) 併用注意とその理由

制酸剤(水酸化アルミニウム、 水酸化マグネシウム等)、 H2 受容体拮抗剤(ファモチジン等)、 プロトンポンプ阻害剤(オメプラゾール等)

レジパスビルの溶解性は胃内 pH の上昇により低下することから、胃内 pH を上昇させる薬剤(制酸剤、H2 受容体拮抗剤、プロトンポンプ阻害剤等)との併用ではレジパスビルの血漿中濃度が低下し、レジパスビルの効果が減弱するおそれがある。

アミオダロン

機序は不明であるが、徐脈等の不整脈があらわれるおそれがある。

ジゴキシン

レジパスビルの腸管での P-gp の阻害作用により、ジゴキシンのバイオアベイラビリティが増加する可能性がある。

リファブチン、フェノバルビタール

腸管内で P-gp を誘導する薬剤と併用した場合、レジパスビル及びソホスブビルの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。

テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含有する製剤

作用機序は不明であるが、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩が基質となる P-gp 及び BCRP に対するレジパスビルの阻害作用が関与すると考えられている。

ロスバスタチン

レジパスビルの BCRP 阻害作用により、ロスバスタチンの血漿中濃度が著しく上昇し、横紋筋融解症を含むミオパチーの発現リスクが高くなるおそれがある。

重大な副作用

  • 高血圧
  • 脳血管障害

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