いま日本で売れている薬はご存知ですか?
毎年、様々な医薬品が上市されていますが、薬価の変動や適応患者数の変化によって売れている薬は変わってきます。
そこで今回は、2010年から売上の多いトップ10をリスト化し、さらに一般名を記載することで、薬剤師国家試験の受験生が覚えやすいようにしました。
日本で発売されている分子標的薬をまとめた記事を作成しました。
日本で発売された分子標的薬の一覧
【2022年度】医薬品売上ランキング
- 1. オプジーボ (ニボルマブ)※昨年度と同じ
- 2. キイトルーダ(ペムブロリズマブ)※昨年度と同じ
- 3. リクシアナ(エドキサバン)※昨年度から1ランクUP
- 4. タケキャブ(ボノプラザン)※昨年度から1ランクDOWN
- 5. ベクルリー(レムデシビル)※今年度からランクIN
- 6. タグリッソ(オシメルチニブ)※昨年度から1ランクDOWN
- 7. アジルバ(アジルサルタン)※昨年度から2ランクUP
- 8. アイリーア(アフリベルセプト)※昨年度から2ランクUP
- 9. サムスカ(トルバプタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 10. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から4ランクDOWN
【2021年度】医薬品売上ランキング
- 1. オプジーボ (ニボルマブ)※昨年度から1ランクUP
- 2. キイトルーダ(ペムブロリズマブ)※昨年度から1ランクDOWN
- 3. タケキャブ(ボノプラザン)※昨年度と同じ
- 4. リクシアナ(エドキサバン)※昨年度から3ランクUP
- 5. タグリッソ(オシメルチニブ)※昨年度と同じ
- 6. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から2ランクDOWN
- 7. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度から1ランクDOWN
- 8. サムスカ(トルバプタン)※昨年度から2ランクUP
- 9. アジルバ(アジルサルタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 10. アイリーア(アフリベルセプト)※今年度からランクIN
【2020年度】医薬品売上ランキング
- 1. キイトルーダ(ペムブロリズマブ)※昨年度と同じ
- 2. オプジーボ (ニボルマブ)※昨年度から2ランクUP
- 3. タケキャブ(ボノプラザン)※昨年度から4ランクUP
- 4. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から2ランクDOWN
- 5. タグリッソ(オシメルチニブ)※昨年度から3ランクUP
- 6. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度から1ランクDOWN
- 7. リクシアナ(エドキサバン)※昨年度から1ランクDOWN
- 8. アジルバ(アジルサルタン)※2年ぶりにランクIN
- 9. イグザレルト (リバーロキサバン)※昨年度から1ランクUP
- 10. サムスカ(トルバプタン)※昨年度から1ランクDOWN
【2019年度】医薬品売上ランキング
- 1. キイトルーダ(ペムブロリズマブ)※昨年度から5ランクUP
- 2. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度と同じ
- 3. リリカ (プレガバリン)※昨年度から1ランクUP
- 4. オプジーボ (ニボルマブ)※昨年度から1ランクDOWN
- 5. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度と同じ
- 6. リクシアナ(エドキサバン)※今年度からランクIN
- 7. タケキャブ(ボノプラザン)※昨年度から3ランクUP
- 8. タグリッソ(オシメルチニブ)※今年度からランクIN
- 9. サムスカ(トルバプタン)※今年度からランクIN
- 10. イグザレルト (リバーロキサバン)※昨年度から2ランクDOWN
コメント
昨年売上一位のマヴィレット配合がランキングから消えました。
また、免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダが昨年から5ランク上がって1位にランクインし、オプジーボは昨年から1ランク下がって4位にランクインしていました。
新しい薬ではありませんが、リクシアナが昨年よりも売り上げが35%アップして6位に浮上しました。
非小細胞肺がんに用いられるタグリッソは2016年に発売されていましたが、一次治療への適応拡大もあったことから売り上げが大きく伸びて8位に浮上しました。
【2018年度】医薬品売上ランキング
- 1. マヴィレット配合(グレカプレビル・ピブレンタスビル)※今年度からランクIN
- 2. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から1ランクDOWN
- 3. オプジーボ (ニボルマブ)※昨年度と同じ
- 4. リリカ (プレガバリン)※昨年度と同じ
- 5. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度から3ランクDOWN
- 6. キイトルーダ(ペムブロリズマブ)※今年度からランクIN
- 7. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度から2ランクDOWN
- 8. イグザレルト (リバーロキサバン)※昨年度から2ランクDOWN
- 9. アジルバ (アジルサルタン)※昨年度から1ランクUP
- 10. タケキャブ(ボノプラザン)※今年度からランクIN
コメント
2017年12月に発売された経口C型肝炎の治療薬であるマヴィレット配合が売上一位にランクインでしています。 難治性や腎疾患で適用ができなかった人にも使用できるC型肝炎治療薬です。その他にも、免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダも6位にランクイン、カリウムイオン競合型のPPIであるタケキャブが10位にランクインしました。
【2017年度】医薬品売上ランキング
- 1. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から1ランクUP
- 2. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度から2ランクUP
- 3. オプジーボ (ニボルマブ)※昨年度と同じ
- 4. リリカ (プレガバリン)※昨年度から2ランクUP
- 5. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度から2ランクUP
- 6. イグザレルト (リバーロキサバン)※今年度からランクIN
- 7. ジャヌビア (シタグリプチン)※昨年度から2ランクUP
- 8. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度と同じ
- 9. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度から1ランクUP
- 10. アジルバ (アジルサルタン)※今年度からランクIN
コメント
2015, 2016年度の上位にいたハーボニー、ソバルディがついに姿を消しました。
C型肝炎の画期的な新薬として発売され、多くの患者を根治まで導いたということでしょうか。
この2つがランキングから外れたので、既存薬の順位が全体的に上がったようです。
【2016年度】 医薬品売上ランキング
- 1. ハーボニー (レジパスビル/ソホスブビル配合錠)※昨年度と同じ
- 2. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度と同じ
- 3. オプジーボ (ニボルマブ)※今年度からランクIN
- 4. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度から1ランクUP
- 5. ソバルディ (ソホスブビル)※昨年度から1ランクDOWN
- 6. リリカ (プレガバリン)※昨年度から2ランクUP
- 7. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度と同じ
- 8. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度から2ランクDOWN
- 9. ジャヌビア (シタグリプチン)※昨年度から1ランクUP
- 10. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度から1ランクDOWN
コメント
免疫チェックポイント阻害剤として世間の注目を浴びたオプジーボが発売され、一気に3位に入ってきました。
使用患者も増えますが、薬価の高さも話題になり、下げ幅も大きいので今後はどうなるのでしょうか。
【2015年度】 医薬品売上ランキング
- 1. ハーボニー (レジパスビル/ソホスブビル配合錠)※今年度からランクIN
- 2. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度と同じ
- 3. プラビックス (クロピドグレル)※昨年度から2ランクDOWN
- 4. ソバルディ (ソホスブビル)※今年度からランクIN
- 5. ネキシウム (エソメプラゾール)※昨年度から2ランクUP
- 6. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度から3ランクDOWN
- 7. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度から3ランクDOWN
- 8. リリカ (プレガバリン)※昨年度から1ランクUP
- 9. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度から3ランクDOWN
- 10. ジャヌビア (シタグリプチン)※昨年度から2ランクDOWN
コメント
C型肝炎の画期的な新薬としてハーボニーとソバルディが発売され、2つともトップ10の上位に入ってきました。
こちらの薬は価格も高いですが、何といっても、しっかり服用することで根治が可能になる可能性が高いことです。
今後はC型肝炎の患者がほとんどいなくなると予想する学者もいますので、非常に興味深いですね。
【2014年度】 医薬品売上ランキング
- 1. プラビックス (クロピドグレル)※昨年度と同じ
- 2. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から4ランクUP
- 3. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度から4ランクUP
- 4. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度と同じ
- 5. ブロプレス (カンデサルタン)※昨年度から3ランクDOWN
- 6. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度から2ランクUP
- 7. ネキシウム (エソメプラゾール)※今年度からランクIN
- 8. ジャヌビア (シタグリプチン)※昨年度から2ランクUP
- 9. リリカ (プレガバリン)※今年度からランクIN
- 10. ミカルディス (テルミサルタン)※今年度からランクIN
【2013年度】 医薬品売上ランキング
- 1. プラビックス (クロピドグレル)※昨年度から2ランクUP
- 2. ブロプレス (カンデサルタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 3. ディオバン (バルサルタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 4. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度から2ランクUP
- 5. アリセプト (ドネペジル)※昨年度から1ランクDOWN
- 6. アバスチン (ベバシズマブ)※昨年度から2ランクUP
- 7. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度と同じ
- 8. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度から3ランクDOWN
- 9. ジャヌビア (シタグリプチン)※今年度からランクIN
- 10. リュープリン (リュープロレリン)※昨年度と同じ
【2012年度】 医薬品売上ランキング
- 1. ブロプレス (カンデサルタン)※昨年度から1ランクUP
- 2. ディオバン (バルサルタン)※昨年度から1ランクUP
- 3. プラビックス (クロピドグレル)※昨年度から4ランクUP
- 4. アリセプト (ドネペジル)※昨年度から3ランクDOWN
- 5. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度と同じ
- 6. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度から4ランクUP
- 7. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 8. アバスチン (ベバシズマブ)※今年度からランクIN
- 9. タケプロン (ランソプラゾール)※昨年度から1ランクDOWN
- 10. リュープリン (リュープロレリン)※昨年度と同じ
【2011年度】 医薬品売上ランキング
- 1. アリセプト (ドネペジル)※昨年度から2ランクUP
- 2. ブロプレス (カンデサルタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 3. ディオバン (バルサルタン)※昨年度から1ランクDOWN
- 4. リピトール (アトルバスタチン)※昨年度と同じ
- 5. モーラステープ (ケトプロフェン)※昨年度と同じ
- 6. オルメテック (オルメサルタン)※昨年度から1ランクUP
- 7. プラビックス (クロピドグレル)※今年度からランクIN
- 8. タケプロン (ランソプラゾール)※昨年度と同じ
- 9. レミケード (インフリキシマブ)※昨年度と同じ
- 10. リュープリン (リュープロレリン)※今年度からランクIN
【2010年度】 医薬品売上ランキング
- 1. ブロプレス (カンデサルタン)
- 2. ディオバン (バルサルタン)
- 3. アリセプト (ドネペジル)
- 4. リピトール (アトルバスタチン)
- 5. モーラステープ (ケトプロフェン)
- 6. ノルバスク (アムロジピン)
- 7. オルメテック (オルメサルタン)
- 8. タケプロン (ランソプラゾール)
- 9. パリエット (ラベプラゾール)
- 10. ミカルディス (テルミサルタン)
おわりに
いかがだったでしょうか。
よく見る薬であったり、ニュースで話題の薬などもあったと思います。
よく売れている薬 = 病院や薬局で目にする機会が多い = 薬剤師国家試験に出やすい?
ということで、知っておいて損はなさそうですね。
今回のデータは、IQVIAソリューションズ ジャパン株式会社(旧アイ・エム・エス・ジャパン株式会社)が報告したデータを引用し、それについてまとめています。